固定費削減具体編⑦ 断捨離
■取り組む内容:捨てても困らないモノを中心とした「断捨離」の実施
■1年間の費用削減期待額:0円~(現在の状況による)
■取り組み優先度:★★★★☆(★5つが最高)
■ポイント:「断捨離」はスペース削減を通じた固定費削減
「断捨離は固定費削減である」というのが今回のテーマです。
■断捨離は立派な固定費削減手段
断捨離をお勧めする唯一最大の理由は「スペースにはお金がかかる」からです。モノが少なくなればより狭いスペースでも同様に快適に生活できるようになりますし、モノを置くために倉庫を借りてお金を払う必要もなくなります。別にココロがときめかなくても、不要なモノは捨てるべきです。
■断捨離の固定費削減ポテンシャルは絶大
断捨離の結果、モノが少なくなり今より10%少ないスペースで生活出来るようになったらどれだけの固定費が削減できるでしょうか。
例えば、東京都内23区の賃貸マンションの平米単価は最頻値ゾーンで3,000円程度です(50㎡で家賃150,000円/月)。仮に10%居住面積を狭くすることが出来れば、月15,000円、年間18万円家賃を減らすことが出来ます。5%でも月7,500円で年間9万円です。
マイホームを購入する場合でも、少ない面積で快適に暮らすことが出来れば費用を抑制することが出来ます。住居費は長期間に渡りかかるものですので、モノを減らすことは最大の固定費削減可能項目と言っても過言ではありません。
■断捨離はスペースを取るモノ、且つ捨てても代替できるモノから
断捨離を実施する際のポイントは当たり前ですが、「スペースを取るモノ」から重点的に取り組むことです。また、「捨てても代替の手段が確保できる」モノであれば、生活水準を下げずに断捨離が実施出来ます。
この観点から「本」「CD・DVD」「写真」「書類類」について、具体的に断捨離方法を記載してゆきます。
「衣類」「食器」等も断捨離することで、スぺースを生み出しやすいですが、「必要最低限」のモノを持つようにしましょう、という以上の事は申し上げにくいため、ここでは具体的な断捨離法の記載は割愛します。
■本の断捨離法
圧倒的にスペース及び重量の面で部屋を占領しがちなのが本(雑誌等含む)ではないでしょうか。本や雑誌類は以下の方法で断捨離可能です。
- まずは仕訳して「捨てる本」「残す本」「電子化する本」に分ける
最初に、保有している本で内容が陳腐化してしまっているもの(例:古いテキストや10年以上前の経済予想本)や再度は読まないと考えた本は単純に捨てれば良いです。
次にどうしても捨てたり、スキャンして電子化することも抵抗がある一部の本(再入手も困難な希少価値のあるモノ)はそのまま残せばよいでしょう。
残りについてはスキャンしましょう。スキャナーと裁断機を利用して自身で対応することも出来ますが、量が多い場合には現実的ではありませんので、スキャンサービスを利用しましょう。
スキャンサービスは1冊100円~200円での電子化が相場になります。量が多くなるとそれなりのお値段になりますし、その後の保存にオンラインストレージを使用することにも料金が発生しますので、電子化の対象とする本は選別することをお勧めします。
- 一旦断捨離後は電子書籍を中心に
一旦断捨離を実施した後は、本の購読は電子書籍をメインとすれば、紙の本は増えません。
電子書籍で利用可能なコンテンツについてですが、コミックについては大体の作品は電子化されていますし、ベストセラー系の本はほぼ電子書籍で入手可能です。新書や小説も電子書籍化されてなくて困るということはそこまで多くありませんが、専門的な本やテキスト系が電子書籍化率がやや低い印象です。
電子化されていない書籍で本当に欲しいものは、買えば良いです。
- 電子書籍であれば本をディスカウントで買うことも可能
電子書籍を買うことのスペースを取らないことに加えてのメリットは、ディスカウントされた価格で本を買える機会が多いことです。
通常でも紙の書籍よりも安く買えることが殆どですが、販売価格のセールやポイント付与の機会も多く、より安い値段で本を購入することが出来るようになります。
- 電子書籍利用の注意点
電子書籍保有の最大のリスクはアカウントにアクセスできなくなることと考えますので、アカウントは2段階認証等で簡単にはハッキングされないようにしておくことを強くお勧めします。
- 管理人はどうしてるの?
以前は1,500冊程度の本を保有していて、引っ越しの度に辛い思いをしていましたが、1,000冊程度を電子化して、残りの殆どは廃棄して、現在保有している紙の本は100冊程度です。
スキャンサービスはこちらを利用しました。
以降はAmazonのKindleで原則本は買うようにしています。Kindle端末かipadで本は読
■「CD・DVD」の断捨離法
CD・DVD(Blu-Ray含む)関係も重量は本には及ばないものの、コレクションの対象となりやすく、スペースを占有しやすいモノです。
- CDはまずはデータ化、CDそのものを捨てるのに抵抗があればパッケージだけでも捨てる
CDについてはiTunes等を利用して、データ化してしまうのが一番簡単な方法です。データ化した後、ディスクをジャケットごと捨てることに抵抗がなければ、捨ててしまえばよいでしょう。データはPCのみならず、外付けハードディスクやSDカード等に別途保存することをお勧めします。
ディスクを破棄することに抵抗がある場合には、パッケージを廃棄するだけでも相当な分量減少になります。比較的廉価でCDやDVDを大量に入れることが出来るケースが販売されていますので、活用出来ます。
- DVDはデータ化はハードル高め、パッケージの廃棄が現実的
DVDについてはデータ化してPC等に保存するには容量が大きすぎる、そもそもコピーガードのかかっているDVD等のデータをPCへ保存することは著作権法上問題がある点からデータ化するのは困難です。よって、パッケージを廃棄してケースに収納することが現実的な対処法となります。
- Blu-Rayはボックスに収納する際には専用ケースで
Blu-Rayをケースに収納する際にはやや注意が必要で、そもそもBlu-RayはCD・DVDよりも耐久性が低いため、CD・DVD用不織布ケースに収納すると保護層が薄いため、データ記録面に傷がつき再生できなくなる可能性があります。専用の不織布ケースを利用するのが無難でしょう。
- 以後の購入はデータを買う形で
一旦上記の形で整理がついた後は、音楽についてはCDを買うのではなくiTunes等で映画、ドラマ等についてはAmazon等でオンラインでデータ版を購入することでスペースを占有されることなくコンテンツを入手することが出来ます。
- 過去のVHSの録画もデータ化可能
また、過去にVHSで録画して今後も保持したいものがある場合には、データ化してしまうことをお勧めします。比較的廉価でビデオキャプチャーソフトが販売されています。PCとVHS再生機が必要となります。必要なVHS録画内容をファイル化してしまえば、VHS再生機とビデオテープを廃棄することが出来ます。
- 管理人はどうしてるの?
CD、DVDは併せて1,000枚は保有していましたが、殆どのパッケージを廃棄して中身のCDのみケースに入れて保存しています。Blu-Rayのソフトは数が少ないため、パッケージの廃棄は見送りました。昔のVHSの録画はキャプチャーソフトでデータ化済みです。CDやBlu-Rayを新規に買うことは殆どなくなりました。
■「写真」の断捨離法
デジタルカメラで撮影した写真については特に物理的なスペースを占有されることはないですが、問題は昔の紙写真の扱いです。前世紀までは紙写真で保存されているものも少なからずあるのではないでしょうか。
- 紙写真のデータ化の方法
紙写真については以下の方法でデータ化が可能です。
①Googleフォトスキャンアプリ利用
手軽にスキャン出来て料金はかかりません。画質に拘らないのであれば、問題なく利用できると思いますが、手間がかかります。
②スキャナーの利用
スキャナーでのスキャンも可能です。費用は掛からず、Googleフォトアプリよりは画質及び作業効率は上がりますが手間がかかることには変わりはありません
③電子化サービスの利用
写真屋やインターネットでのサービスでスキャンすることが出来ます。有料になりますが、大量の写真をスキャンする場合には電子化サービスの利用が現実的です。
- データ化をしなくてもある程度の容量抑制は可能
電子化をしない場合でも、ネガを捨てたり(実際にネガから写真を焼くことが今後ある可能性は低いと思います)要らないと判断した紙写真を廃棄することで容量を抑制することは可能です。CD・DVD同様に収納ケースも販売されてますので、ケースへ収納することでスペースの抑制は可能です。
- 管理人はどうしてるの?
電子化サービスを利用するほど紙写真は保有してなかったので、不要なネガやいらない写真を捨てて、ケース4つに収納しました。
写真ケース
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00LL40IJC/ref=ppx_yo_dt_b_search_asin_title?ie=UTF8&psc=1
■「書類」の断捨離法
意識しない間に以外に溜まってしまうので書類類です。家電の説明書、保険の約款、健康診断の結果、年賀状等々1つ1つは細かいですが、年月が経つといつの間にか不要な書類までストックされスペースを占有することがしばしばです。
- 不要な書類は破棄
書類類への対処法は極めてシンプルです。
まず、不要な書類(例:既に捨てた家電の説明書)は単純に破棄すればよいだけです。紙の書類以外で内容が確認可能な書類(例:インターネット上で内容が確認可能な家電の説明書)も同様に廃棄対象です。
クレジットカードの明細等は郵送での受取は常になしにして、新聞購読も電子版のみとすることでインターネットでの閲覧にすることでそもそもの紙の量を抑制できます。
- 必要な書類で「紙で残す必要がある」書類以外はスキャン
それ以外で、「紙で残す必要のある書類」(例:E-taxで確定申告した場合のふるさと納税の寄付金受領証明書、提出は不要だが5年間は原本保管要)以外の書類はスキャンして電子化しましょう。
スキャナーとシュレッダーは断捨離とは一見矛盾しますが保有はマストの機械類です。紙の書類を電子化可能とすることで廃棄できる紙の量が増えますし、個人情報等が記載されておりそのまま廃棄出来ない紙はシュレッダーにかけるのが一番効率的です。
- 管理人はどうしてるの?
不要な紙が相当溜まっていた時期もありましたが、上記の通りまずはひたすら不要な紙を廃棄して、一部の残す必要のある情報のみスキャンして保存しています。新聞は電子版購読のみですし、各種明細も郵送はなしにしています。個人情報が記載された紙やレシート等はシュレッダーでどんどん裁断しています。